最初のカメラで
YoutubeでCCDセンサーを紹介する動画を見たあと、
古いデジカメのセンサーも綺麗な写りをするんだなと
ぼんやりネット検索をしていたら見覚えのある機種名が出てきた。
α330というカメラ。
発売は11年前、私のはじめて買った自分のカメラ。
当時はカメラについて何も知らず、
センサーなんて意識していなかったが
これがソニー最後のCCDセンサー機だったらしい。
長らく埃を被っていたがその写りが気になって
引っ張り出し夜中に久しぶりに手入れをして、
晴れ間に庭先で撮ってみる。
レンズがカビていないか心配だったから
ちゃんと写っただけでうれしい。
私は詳しくないから大したことは言えないけれど、
色が濃い部分が引き立ってきれいだと思う。
なにより古いデジカメだから想像以上でちょっと驚く。
庭の薔薇もほとんど終わりだが長雨に耐えた子もいる
もう少しだけ楽しめそう。
あちこちに花弁が散っている
曇っていると半袖はまだ心もとないが、
日が差すとじりじりとして初夏を感じる。
明暗を色濃く描くのが得意というCCDセンサーは
これからの強い太陽が得意なのかもしれない。
これからの季節といえば、アジサイ。
季節の花を見るたびに ああ春が終わるなとか夏が来るんだとか
切なくなったり嬉しくなるけど、次の瞬間忘れてしまう。
写真は気持ちが動いた瞬間に撮るべき。
真っ青なアジサイをこのカメラで撮ってみたい。
α7シリーズに移行して何年も経っているから
光学ファインダーで覗きながらバッタンと
カメラの中でミラーが動くのを感じるのが新鮮だ。
写真の腕前がマシになったかは自身はないけど
「音がでてかっこいい」くらいしか感じられなかった数年前の自分より、少しはこのカメラの事を理解できていたら嬉しい。
カビたり壊れたりせずにいてくれてありがとう。
放ったらかしにしてごめんよ。
